マイナー統合

MLBは、マイナーリーグの新しい体制について発表しました。これは、1901年から続いていた両リーグの協約が2020年で失効するのを受け、契約更新に向けた協議を進めていた結果なんですが、最終的に、21年シーズンからはMLBがマイナーを直接管理することになりました。

従来のマイナーは、MLBが選手やスタッフの派遣を、マイナーリーグが運営を担うというやり方で行われていました。全部で160チーム、クラスも6つあり、各クラス内に複数のリーグが存在。所属毎に遠征などもあったので、選手やスタッフは重い遠征の負荷に悩まされていました。
今回の改編で、今シーズンからは40チーム削減されて120チーム制に。クラスも2つ削減されて4クラス制に。リーグも各クラスにつき地区制の1リーグへと改変されることになりました。

マイナーチームには新たに審査基準が設けられ、基準をクリアしたチームがMLBとプロ育成リーグ PDLライセンス契約を結ぶことで運営が許可されます。このライセンスには「プロアスリートが満足に使用できる最新設備が揃った施設」や「選手やスタッフが快適に過ごせるアメニティの充実」などの設備に関するものも入っており、球場施設の近代化が促進され、設備の他にも選手やスタッフのためのアメニティや労働条件が改善されます。

また、これまでメジャー昇格経験のない選手たちのサラリーはかなり低額に抑えられていました。サラリーが低いだけでなく、原則としてシーズン期間中のみ計算されるため、その人によっては法定最低賃金を下回ったり、オフシーズンにはバイトをしたりというような状態を長く続けてきたのですが、今シーズンは38~72%の昇給を予定しています。

そして、40チームも削減したマイナーのチーム再編は、MLBと傘下のマイナーチームの本拠地がより近くなるように考慮されており、これによって移動の負担は軽減されるはずです。また、クラスが減り、リーグが統一され、地区制となったことでも遠征の負担も軽くなりました。メジャーと違ってマイナーの移動は過酷なんですよね。長距離バスだったり長距離タクシーだったり、飛行機だったとしても当然エコノミーだし。支給されるミールマネーは安いし。それに、例え全てが整っていたとしても長距離長時間の移動は、誰にとっても疲れますよね。

MLBのアナウンスはこちら。
https://www.milb.com/news/major-league-baseball-announces-minor-league-baseball-teams

今回の改定をMLB機構の支配力が強まったと考える人もいるようですが、私はこの改定に賛成です。今までがとっ散らかりすぎてたんだって。選手の練習環境や、低いサラリー、過酷な移動の話を聞くにつけ、どうにかならないのかと思っていたので、より良い状態へと一歩踏み出した感じがとても嬉しい。なんでもすぐに全部とはいきませんからね、少しずつ前進して欲しいです。